未完成、つまり隙。
人はなぜソコに惹かれるのか。
想像をねじ込む余地があるからなのか。
未完成である人間が親近感を感じるからなのか。
ワビだとかサビだとか。
いずれにせよ、そんなことを言って未完成は擁護されるのだ。
未完成で魅力的な写真。
トイカメラはそんな写真を撮れる未完成なカメラだ。
■トイカメラ
トイカメラ。
おもちゃカメラ。
おもちゃの様に貧弱な写真機。
ちなみにトイデジ。
おもちゃの様に貧弱なデジタルカメラね。
「Pick」。
こいつは実にトイカメラっぽい。
見た目はおもちゃそのもの。
それでいてかなりの低スペック。
■スペック
画素数、ISO感度。
目に見えるスペックはもちろん「いまどき」に比べてかなり低い。
綺麗な画像は望めない。
明るいところじゃないとしっかり写らない。
ただ思うにそれはあんまり重要じゃない。
そもそもトイカメラを買う人間はある程度の想定済み。
じゃあ、何が重要なのか?
それは、カメラが何も調整してくれないこと。
そして、撮影者は何も調整出来ないこと。
ここに「Pick」の大きな癖がある。
■手軽じゃない
デジカメの進化。
それは誰でも同じように綺麗な写真が撮れるようになること。
高スペック。
それはレンズから入るパラメータ、そのバラツキをできる限り平準化する。
撮影者を完全サポートしてくれる有能な機能群だ。
最近のカメラじゃ、狙わないと手ブレすらお目にかかれない。
一方「Pick」は何も調整してくれない。
もちろんマニュアルで調整なんて機能もない。
オートフォーカス?なんじゃそりゃ。
じゃあ、どうすればいいのか。
答えは簡単。
撮影者が被写体を選ぶことだ。
そしていくばくかの昔ながらのテクニック。
トイカメラで欲しい写真を撮る。
それは、それなりに頭を使う面倒くさい作業なのだ。
■気軽に撮ろう
癖が強い。
故にスナップ感覚の手軽な撮影には適さない。
それなりにPickに適した撮影対象を選ぶ必要がある。
ただし、気軽かと言われれば、間違いなく気軽だ。
なぜなら失敗してもそれは自分のせいではないから。
ブレて当たり前、ボケて当たり前。
全てはカメラのせい。
俺を助けないカメラのせい。
そう、トイカメラは一見「腕」を問われない。
だから妙な気負いは一切不要。
バシャバシャ撮ればいい。
まあ、バシャバシャ撮っても大半こんな写真になるんだけどね。
■次回
「Pick」でちゃんと写真を撮るには?は次に書いていこうかな。
いや、それにしてもこんなに難しいものとは予想外。
トイカメラによるんだろうけど、手軽じゃないね、ホント。
ちなみにSominin(ソミニン)のスペックはPickと全く同じだそうだ。
SF-CAM-002 Swimming Fly Sominin 3WAY TOY デジタルカメラ (オレンジ) 200万画素の写真+音声動画+USBメモリの3機能搭載 ちっちゃなトイデジ
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